しまなみ海道旅行記 Part1・尾道市内『空色スクエア』聖地巡礼
もう2か月前になりますが、9月に3連休を利用して尾道・今治に行ってました。
土曜日の夜に出発して帰ってきたのが月曜の夜なんで、1泊3日です。
今回はちょっと長くなりそうなのと、単純に忙しくてまとめて書くのが無理なので1日目の尾道市内聖地巡礼と2日目のしまなみ海道縦断に分けて記事を書こうと思います。
もくじ
尾道に行くことになったきっかけ
さて、どうして尾道に行くことになったかというと、ちょっと長くなります。
前々から9月の3連休のどっちかで旅行に行きたいとは思っていたのですが、忙しすぎて週末のことを考える余裕がないまま、気づけば金曜日になってました。
会社から帰宅したあとに天気予報で週末の各地の天気を確認。
晴れる予報になってたのが
・道東
・南九州以南
って感じだったので、Twitterで適当に行き先の投票を作ったら
明日からの旅行先
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月14日
アキバが最多になりました。なんでだよ。
流石にこれじゃあなと思いつつぼんやりTL見てたら、某フォロワーが中国地方行ってあげてた写真が結構よかったんで、俺も行くかとなりました。
中国地方の天気を見ると広域表示では雨になってましたが地域別の詳細を見たところ、広島では晴れてることが発覚。
「そういや空色スクエアの聖地巡礼とかで尾道行ってみたかったんだよな」
となり、行き先を決めました。
そんでもって「せっかくなら前からやってみたかったしまなみ海道縦断をやってみるか」と思い付き、今治まで足を延ばすことも決定。
そこからは早く、夜行バスを取り、宿を取り、レンタサイクルやら帰りの特急の時刻やらを調べてなんとか大雑把な行程を立てました。
15日夜に夜行バスで東京を出て、16日で尾道を回りそのまま駅の近くのホテル泊。
翌朝早くにレンタサイクルで尾道を出発し、今治から特急と新幹線を乗り継いで東京に帰る、という結構な強行軍。特に初めての長距離サイクリングで果たして今治までたどり着けるのか、という不安もありましたが、とりあえず見通しは立ちました。
……今思い返すと、宿もバスもギリギリで取れて本当によかったなあ……
0日目 夜行バスで600km
そして当日。旅の始まりはおなじみ、新宿バスタです。
鉄道好きとしては残念ですが、若者たちにとって、東京発の旅行の始まりは東京駅でも上野駅でもなく今やここバスタと言っていいでしょう……
かくいう私も、たびたびお世話になっています。
今回利用するのは広島県三原まで行くエトワールセト号。
ちなみに、エトワールってなんだろってさっき調べたらフランス語で「星」って意味なんですね。夜行バスらしい名前…夜行列車で言うと「ムーンライトながら」などのムーンライト系列に近いセンスですね。
車内について触れておくと、標準的な3列シートの夜行バスです。ただ、カーテンなどの仕切りはなく、寝顔は全力で見られます。3列シートの真ん中の列だと、荷物を置くスペースもないのでちょっとつらいですね。足元も、身長170cmという平均的な男性の体格の自分にはやや狭め。
いまや標準的になりつつあるコンセント、車内スリッパなどはあります。
あと車内にサービスコーナーがあって、飲み物とかお手拭きがもらえるのはよかったかな。特にお手拭きはありがたかった。
途中海老名のSAで10分ほどの休憩があり、出発後すぐに消灯。どこでも寝られるのが長所の私はすぐ眠りにつくことができました。
起きたら尾道市の隣の福山市くらいまで来てました。思ったよりしっかりと寝られた印象。
福山駅前を出発してからは、なんとなくGoogle Mapで現在地を見てましたが、2号線で尾道まで最短ルートを走るのかと思ってたら、ぐるっと山側を迂回して御調の方から下りてきたのでちょっと驚きました。尾道駅前まで行くだけなら、たぶん福山駅で山陽線の電車に乗り換えた方が早く着きます。まあバスも定刻で着けば尾道駅前7時50分着なので、そんなに早く着いても仕方ないんですが。
尾道駅前です。駅舎見たかったのに工事中で泣いてる(バスの右側奥のグレーのシートあたりが駅舎の位置っぽい)。てか瀬戸内海が近い。振り返ると向島。 pic.twitter.com/xvUzqowOor
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月15日
そして、その定刻よりも早い7時30分ごろの到着。朝食はバスの中でおにぎりを食べて済ませていたので、さっそく町を練り歩くことにしました。
1日目 尾道編
尾道の中心地はそう広くありません。市域自体は山間部から瀬戸内の島々にまで及びますが、尾道のイメージである「階段と坂の町」の景色であったり古寺巡りを楽しむだけなら、徒歩でも可能です。
というわけで、1日目は『空色スクエア』の聖地を回りつつ、大好きな「階段と坂と海」のエモ・ピクチャーをバシバシ撮っていくのを目的としてひたすら歩きまわる感じにしました。
……サンフランシスコでも函館でも、基本方針は同じなんですよね。
「景色を求めてひたすら歩きまわる」という……
というわけで散策開始。
スマホと方向感覚を頼りに、『空色スクエア』の聖地やら有名なフォトスポットやら、あらかじめGoogle Mapに登録しておいた地点を歩き回っていきます。
空色スクエアの聖地巡礼をするオタク。 pic.twitter.com/D4RtLxa7A0
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月15日
尾道、坂! 階段! 海!って感じでエモい。 pic.twitter.com/aufXtYsHkd
— こおろぎ (@korogi07) September 15, 2018
天気も晴れていたので、海、階段、そこかしこにいる猫。実に素晴らしい体験でした。
御袖天満宮まで東に足を伸ばしてからは、ロープウェイで千光寺公園へ。
千光寺公園をあとにして、高校同期のM氏との待ち合わせ場所へ。
私が東京出発前に「ヤベえ、ギリギリすぎてバスも宿も取れねえわこれ」とかTwitterで騒いでたら、岡山の親戚の家に滞在中の彼が「泊められるか聞いてみるわ」など、色々と助けの手を差し伸べてくれていたのでした。
結果的にはバスも宿もなんとか取れたのでお世話にはならなかったものの、一緒に回ることにしたのです。というか俺の旅行なんて基本歩いてばっかりの地味な旅なのによく来てくれたなと思います。謝謝。
いい天気の中で歩き回っていたこともあり、この時点で結構な暑さを感じていた私は彼を待てずにさっさと待ち合わせ場所の「茶屋 昇福亭」に駆け込んでしまいました。
店内はレトロな古民家的な感じで、畳に敷かれた座布団の上でゆっくりとした時間を過ごせます。
やがて、M氏も到着。いちごのかき氷とアイスコーヒーで涼を取りながら、作戦会議となりました。
相談の末、ちょうど昼前くらいの時間だったので、とりあえず尾道ラーメンの店に行くことに。店を出てラーメン屋のあるあたりに繰り出したものの、見かける店のほとんどには行列が。お目当ての店にも20人ほどの待っている人たちがいました。
さすがにこれは……となり、どこかで時間をつぶすことに。
少し西のほうに歩き、尾道城まで行ったりして1時間ほど経ってから戻ったのですが、全然人が減ってなかったので諦めて並びましたorz
……店名の方は忘れてしまいましたが、素朴な味ながらレベルが高かったのを覚えています。あと安かった。
ラーメンを食べた後は、その時点で聖地巡礼もだいたい済ませてしまったこともあって、向島に一瞬行って戻ってきたり、喫茶店に寄ってスマホアプリで将棋したりと、かなり適当な時間の使い方をしてしまってました。ホントM氏にはすまんかった。
最後に、教えてもらった青柳というお店でオコゼの唐揚げを頂きました。
めちゃくちゃ美味かったので、また尾道に行くことがあれば再訪したいお店でした。
そこで岡山に戻るというM氏と別れ、私は一人で夜景を見に千光寺山へ繰り出したのですが……
夜の尾道、魔界に足を踏み入れるのを引き止めるかのように猫が鳴くのでめちゃくちゃ怖いです。 pic.twitter.com/lR4A47znTG
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月16日
本当に電灯が少なくて暗い中を、虫の声と自分の足音、吐息だけが支配しているんですよ。たまに猫がじっと見てるのに気付くと本当に心臓が止まるので。
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月16日
恐怖に打ち勝ち、千光寺から撮った夜景です。なお展望台には行く道がマジモンの闇だったので怖くなってやめました。3枚目の画像でここから前に進むのは無理でしょ pic.twitter.com/HwK8WATrvd
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月16日
背中を向けて帰ろうとしたら、道が闇に吸い込まれていく方から物音がしたのでめちゃくちゃビビってふり返ったら若いカップルが出てきて、話を聞くとこの先で電気がある道に出るとのことで登山再開です。あービビったけど、それっぽいところに出たぞ。 pic.twitter.com/tosc4omxnD
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月16日
たどり着いた展望台からの景色。いやースマホだと何も分からんのですが。順に南南西、南西、東南東、南東とかの方角です(つまりは尾道水道側) pic.twitter.com/QVKW4Q7OKb
— こおろぎ (@korogi07) 2018年9月16日
いやもう面倒くさい臨場感をそのまま味わってほしいのでTwitter貼り付けちゃいますけど、夜の路地はめちゃくちゃ怖かったですよ。
帰りも帰りで道とも知れぬところを歩いた上に、いきなり暗闇から人が出てきてガチビビリしてたりしました。もう二度と一人で山の上の夜景見ない。
肝を冷やしてホテルへinしたのでありました。
というわけで、2日目のサイクリングは別記事で……年内くらいには更新するよ!たぶん!!
空色スクエアについて
今回聖地巡礼することになった『空色スクエア』についても軽く書いておきます。作品自体としては7年くらい前に連載の終わった全4巻の恋愛漫画です。
当時中学生とか高校生だった私は、表紙のセンスの良さとか背景の綺麗さとかに惹かれて読んでました。このブログにも最終巻のレビューが載ってます。
(この記事書いたのはまだFC2ブログでやってたころなので今と形式が多少違うんですよね。なにもかもが懐かしい)
作品に出てくる印象的は風景は、ほぼすべてが尾道駅周辺の景色を基にしていると思われます。今回の旅行ではせっかく聖地巡礼するということで、持っている単行本全巻を現地に持ってこうと思ったのですが、4冊とはいえ荷物になるので、kindle版を買い直しました。
空色スクエア。コミック 全4巻完結セット (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 双
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/01/15
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
ちなみに、このマンガの作者の双先生はPNを変えて描いた『ハナヤマタ』がヒットしてアニメ化されてます。
ハナヤマタの舞台が湘南、江ノ島周辺なのでやっぱりこの人は海辺の街が好きなんだろうなあ。そういうところで趣味が自分と近いのかなー……とか思ってるんですが、この人昔っからネット上にほとんど露出がないんですよね。
昔は赤橙っていうサイトを持ってたけど移転したりして気付いたら消えてたし、Twitterとかもやってないんで全然素の姿がわっかんないんですよね。
今時珍しいタイプかもしれない。
なお、今回の『空色スクエア』の聖地巡礼では
の二つのサイトを大いに参考にさせていただきました。ありがとうございます。
今日のぴっくあっぷ動画
OPが一番面白いんじゃないかな。