渡航・さがら総『クズと金貨のクオリディア』感想
クズと金貨のクオリディア (ダッシュエックス文庫) (2015/01/23) さがら総、渡航(Speakeasy) 他 商品詳細を見る |
『クズと金貨のクオリディア』感想です
◇あらすじ
人付き合いを避けた高校生活を送る主人公久佐丘春磨と、校内でも指折りの美少女である千種夜羽。
交わることのないはずだった2人が些細なきっかけにより、行動を共にすることに。
しかしすれ違いを抱えたまま共同作業に乗り出した二人の関係はすぐさま破綻して……
ある時、事件が起きる。
◇ここがよかった
艦これ本で話題になった仙人掌さんの描くイラスト。
女体の柔らかさが表現されていてエロい……
また、2人の作家が掛け合いのように2人の登場人物それぞれの視点から物語を作っていく手法はなかなか面白かったですね。
最初徹底的にズレてる2人のやり取りや気持ちが次第に……ってところの良さがでてるのはこの手法のおかげかも。
◇ここがイマイチ
とある人が「セカイ系」と言っていましたが、その割にはセカイ系の要素というか面白みが弱いです。
良さを出し切れていない印象を受けます。
一応、作中世界でのニュースや広告を扉絵に使う手法(イリヤの空、UFOの夏を想起させる)などに「それっぽさ」はありますし、よく読むと地の文でも天候の描写などにおいてその要素はしれっと混ぜてあります。
ただ、それを踏まえてもラストシーンの描写には戸惑いが残りましたね。
シリーズモノの第一作目ということもあって、あえて謎を残したかったのかな?
まあそれにしても公式のあらすじのセカイ系アピールは過剰だと思いますね。
◇総評
正直これだけで読んでもほとんど面白くない。
公式の推し方が間違っている感が否めないが、次回作次第でないだろうか。
実はこのブログで最後に書籍レビュー書いたのが2012年の12月、GUNSLINGER GIRLの最終巻でした。
あれからもう二年あまり経ったんですねえという。
その沈黙(他の記事更新してたから完全な沈黙ではないけど)を破って書いたら、どうしてか酷評になってしまった感が否めませんね……
正直コレより面白い作品はいくらでもあると思うんですが、メンツの豪華さに惹かれて書きました。
あと、この作品を選んだ理由の2つ目として、最近ラノベをめっきり読まなくなったのもありますね。
書店で探していても、ポルノ小説かよというものしか目につかない。
毛色が違う奴があってあらすじを読んでも、ピンとくるものがない。
だから買わない。
まあ面白いラノベを探すなら連載誌を買わなきゃダメってことですかね。
ラノベが嫌いになったわけではないのですが、余りにもポルノ小説が多すぎて読む気にならないというのも事実。
アンテナをもう少し張って、ポルノ小説ではない「面白い」ラノベを発掘する努力をしてみたいとも思います。
でも、最近読んだ中だと三秋縋『三日間の幸福』あたりはなかなか面白かったです。
もう少し面白い作品が発掘できたらまたラノベでもレビューを書くモチベーションが湧くかな、と。
ではまた次回の更新で。
【今日のぴっくあっぷ動画】
SHIROBAKO面白いですね……
アニメ制作の苦労が伝わります。
艦これのアニメで睦月がパジャマを着ないで寝ちゃうシーンがあるんですが、昔の自分なら
「なんでパジャマ描かないんだ手抜きかよ」
とか思ってたところをSHIROBAKO見た今なら
「仕方ないよな衣装増やすの大変だもん」
って同情できるようにになります。
まあどうせ寮での共同生活を描くならパジャマくらい増やせよとは思いますが(笑)
変な話、中毒性がある。
2015年01月30日 08時31分 投稿
SHIROBAKO16話「エンゼル体操」に中毒になる動画【HD】
sm25454924の修正版です。
動画サイズと最後の編集ミス直しました・・・なんで気付かなかったんだろ・・・
(1/31追記)
気がついたらえらい再生数に(;・∀・)
普段自分のやってる動画もこれぐらい伸びてくれればいいのにorz