こおろぎ観察日記

漫画とアニメとゲームと旅行のブログ。最近の話題はWoTとか冴えカノとかバンドリとか

「不思議系上司の攻略法」2巻レビュー

不思議系上司の攻略法


不思議系上司の攻略法〈2〉 (メディアワークス文庫)不思議系上司の攻略法〈2〉 (メディアワークス文庫)
(2011/07/23)
水沢 あきと

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僕の好きなイラストレーターである双さんが表紙描いてるということで

かつて表紙買いした『不思議系上司の攻略法』。

いつの間にか2巻が出てました。知らなかったよ……

というわけで久しぶりの更新となりました書籍レビューはこの作品です。

◇1巻のあらすじ

梶原健二は、IT企業に務めるしがないSE。ある日突然、所属するケーイ

ージーに、出資元の華泉礼グループから上司となる人間が出向してくる

ことになり、SE部にもその一人、年下の女性社員、石峰真夜が着任。

突然の上司の交代と、急な方針転換。同僚たちが不満を募らせているの

をよそに、梶原はあるひとつの疑問を抱いていた。

彼女は、どこかで見たことがある。

そのうち彼は、先日取引先の人間に無理やり連れていかれたメイド喫茶

メイドさんと石峰が似ていることに気づく。

そこから彼の近辺は大きく変化して行って――

あ。そういえば1巻は以前にこのブログでレビュー書いてます。

こちら。

◇2巻のあらすじ

納期直前のトラブルなど数々の問題で梶原たちを悩ませた「つくば」案件

を無事乗り越え、石峰とSE部の面々の間にもようやく信頼関係が芽生え

てきたある日、石峰と梶原の二人に突然名古屋への長期出張の辞令が。

不審に思いつつ現地に向かうと、そこには"炎上"したプロジェクト。

名古屋支店の高橋にやっかまれつつもプロジェクトの立て直しに向けて調

査を続ける二人だったが、そこにはある重大な事件が隠れていて――

◇感想

待望の2巻ということで、若干進展した二人の関係。新たな女性キャラの

登場もあり、前回より恋愛要素多めの内容になってましたね。

双さん補正で石峰さんの可愛さが3割増くらいになっているのはとりあえず

置いておくとして、この作品の文章自体からもドキドキが伝わってくるのは

いいですね。ラブコメらしいわざとらしさもある程度抑えられているので、

自分みたいに鬱陶しい展開が嫌いな人には向いてると思います。

ただ、梶原鈍すぎなのはありますね。『ハヤテのごとく!』の綾崎ハヤテ

空色スクエア。』の立花修一を彷彿とさせる唐変木っぷり。あ、二つ目の

例えは分かりにくいと思うんで、気になった方はこちら(3巻レビュー)

こっち(4巻)から私めの『空色スクエア。』レビューを読むといいと思います

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とまあ脱線してしまいましたが、きちんと感想に戻りましょう

(最近いつもこんなん……^^;

よかったところとしてはまず第一に、読みやすく、くどくない文体ですね。

この人の文体は、説明の多くなりがちな業界の様子とかをくどくならないよ

うに、つまり読者が鬱陶しくならない程度にきちんと説明してくれるところ

が、いいところだと思います。

普通の場面でも若干説明口調なのが若干気になるかもしれませんがそれで

も、一般のラノベ作家と比べて全然いいし、世間一般レベルだと思います。

いい意味でラノベらしい文体と言えるかな。ラノベの標準的な感じ。

まあ、特別コレといった面白みには欠けますが、拙い文体に苦しめられる

ということはないです。

そして、梶原と石峰の微妙な距離感と、仕事上の行き違い感の描写。

これが、前作から一貫しているこの作品の強みですね。仕事と、個人的な

感情が対立しているわけではなく、仕事上のしがらみに個人的な感情が絡

みあう、といった感じでしょうか。

この感じがたまらない。

ちょっと物足りなかったところもいくつか。第一に、個人の描写にこだわれ

ば、梶原の過去のもろもろはもっと掘り下げても良かったと思います。

ネタバレになってもアレなのであまり詳しくは書けませんが、そうした方が

必然的に石峰との修羅場感が漂ってきて、もう少し関係が進展したかなあと。

まあその分じれったい二人の微妙な距離が楽しめると言えばそうなのですが

ココに来て作者、水沢あきとさんは続編を作る気満々のようです。

まあ、可愛い石峰女史にまたお目に掛かれるのはいいことなんですが、その

たびに梶原が無茶すると思うとねちょっとかわいそうになったり(笑)

もう一つこれは割とささいなことなんですが、梶原と石峰が一緒に、しかも

二人きりの出張になったのがちょっと疑問でした。ご都合主義と言ってしま

えばそれまでですが、もう少し理由付けというか読者が納得できる根拠が欲

しかったかな、という感じです。

作りこみが甘いと言われても仕方のないところかな。

と、これはこの作品の話ではないんですが、同じような疑問が湧いた作品の

例に、ドラマ化もされた超有名作品の、松本清張作『点と線』があります。

この作品の有名なシーンに、東京駅十三番線に停まる寝台特急「あさかぜ」

に安田辰郎とお時が乗る、というのがあるんですが、どうやって二人をその

状態まで必然的に持っていくか、という疑問があります。

と思ったらこの話Wikipediaに載ってやんのwwwっうぇwww既出www

とまあ、最初と最後が脱線してしまった感想ですが、こんな感じですかね。

総合評価としては

80点。

続編での進展に期待ですね。


さて、どうもお久しぶりです。

ちょっと文化祭用の小説原稿の〆切りを破りまくって編集長に怒られてしま

い、4時間で8000字という修羅場を経験してました。もうなんというかね。

死ぬかと思った。

まあともかく、しばらくは文化祭用の準備に追われつつレビュー中心の更新

を続けていこうかな、というかんじです。それでは~

【コメ返し】

>>zero氏

フルキーボード買おうかなと俺も思ったんだけど、そうすると今度は持ち運

びが大変になってしまうからな……

これでも考えた末の妥協点だったんだよ。

【今日のぴっくあっぷ動画】

「夢の東方タッグ編」から色々経由してたどり着いた曲。

純粋にカッコイイね。作業始めるとき、やる気出す用BGMって感じ。

2009年11月02日 20:21 投稿のユーザー動画 … 東方 カテゴリ前日総合順位:圏外 ( 過去最高:48位 )

『ネクロファンタジア』を激しくアレンジしてみました

こんばんは、Discord RegistersのLenです。

今回は八雲紫のテーマであるネクロファンタジアをアレンジしてみました!

作風はオーエンの時からずっと変わっていませんが、個人的には気合を入れたつもりなので聴いて頂けると嬉しいです!

ギターとベースは僕が演奏していて、EWIは狸者が演奏しています。

サークルHP http://discordregisters.iza-yoi.net/

マイリスト mylist/6434953

イラストは、莉々さん(http://www.pixiv.net/member.php?id=223752)の物を使用させて頂きました。使用を許可して頂きありがとうございます。