こおろぎ観察日記

撮ったり書いたり旅したり、趣味についてのブログです。最近はカメラについて。

かわいいだけじゃありません。MINOLTA HI-MATIC Fについて:カメラよろず話 第18回

連日の雨、そのジメジメにも負けずカメラやレンズについて語りたいことを語るカメラよろず話。第18回となる今回取りあげるのは、ミノルタカメラ株式会社(当時)が1972年に発売したコンパクトカメラ、HI-MATIC Fです。

HI-MATIC F。ストラップはカメラはスズキさんで購入したものです。

ハイマチックシリーズの中でもサイズの小ささとデザインの秀逸さから愛好家が多い人気機種(ですよね?)。そんなカメラについて、実際に使った感想や作例も交えて紹介していきます。

なお、過去のカメラよろず話については、以下のカテゴリーから参照ください。

mushikago.hateblo.jp

HI-MATIC Fの仕様

HI-MATIC Eとの並び。基本的なデザインは踏襲しつつ、ファインダーの形など各部に差異があります。

レンズ:ROKKOR 38mm F2.7(3群4枚・テッサータイプ)
最短撮影距離:0.8m
対角画角:61°
シャッター:自動露出Ev0.9(4" F2.7~1/724 F13)、X接点速度1/20秒
露出計:CdS受光素子
フォーマット:135フィルム
フォーカス:MF、二重像合致式
巻き上げ:手動
重量:350g
発売年:1972(昭和47)年

HI-MATIC Fは、大ヒットしたコニカC35の対抗馬として、また前年に発売されたHI-MATIC Eを小型化した弟分として生み出されたと言われています。

小型化したこともあり、HI-MATIC Eでは40mm F1.7と明るいレンズだったものがこのHI-MATIC Fでは38mm F2.7と少し暗くなりました。

参考にしたWebサイトはこちらです。

butkus.org

HI-MATIC Fを買うまで

もともとこのカメラを知ったきっかけは、友人が世界の中古カメラ市で買っていたことでした。

そのHI-MATIC Fがかなり状態が良くファインダーがとてもクリアに見えたことに感動したのと、私目線でもデザインがかなり好みだったのでうらやましいな~と思っていたのです。

FUJINON 1.6/55で撮影した友人所有のHI-MATIC F

その後、しばらくHI-MATIC Fを探していた私。

しかしいい感じの個体は見つからず、その間にヤフオクで付属品(ケース、ストラップ、フラッシュ)が一通りそろったHI-MATIC Eを見つけて落札したりしていたのですが、しれもモルトの補修が必要な状態だったのもあり、依然としてHI-MATIC Fの捜索も続けていました。

そんな折、池袋のレモン社でジャンク品の棚に1,500円で転がっているのを発見。

レンズの状態はよさげ、モルトに至ってはなぜか交換したてとしか思えない綺麗な個体。ジャンクの棚にあるのが不思議なくらいの外観なことに不気味さを感じつつも購入。

持ち帰って電池を入れてみたところ、動きました。

……え、動くの? 1,500円だよ? 動いちゃっていいの?

とはいえ、AEがきちんと動作するかなどは実際に撮影・現像してみないことには分かりません。
そこで、FUJICOLOR 100を通して撮影してみたところ……ちゃんと写ってました!

作例や使い心地についてはこれより後の項目で説明します!

外観と機構、使用上の注意

上面。一番左側が巻き戻しクランク、そこから右側にアクセサリーシュー、バッテリーチェックランプ、シャッター、巻き上げレバー、フィルムカウンターと並びます。

外観

レンジファインダーのコンパクトカメラとしてはオーソドックスなシルエットであり、そしてアルミダイキャストに貼り革の外観は軽快さとレトロさを備えた秀逸なデザインだと思っています。かわいさ性能が高い。

コンパクトなボディには操作部分がぎゅっと詰め込まれており、シャッターと巻き上げが上面に、ピントリングとセルフタイマー、GN設定がレンズ鏡筒に、レンズ前面にASA設定があります。

親切で便利な機構

背面。左からファインダー、バッテリーチェックボタン、フィルム装填確認窓です。

便利な機構として、フィルム装填がきちんとできているかを確認できる窓があります。上記の状態ではフィルム装填確認窓には何の表示もありませんが、きちんとフィルム装填するとここに赤いインジケータ表示が出ます。

フィルム装填に失敗して1本丸々無駄に……なんてことはないですよ、という親切で便利な機構ですね。

使用上の注意 ➀-電池について

このカメラはシャッターや露出計の作動に電池が必要ですが、発売当時に使用が想定されていた水銀電池は現在手に入りません。

代用品としてLR44、電圧の低下を気にするならSR44を使用しましょう。価格が安く、コンビニでも入手できるLR44がおすすめです。ただいずれの場合でもそのままだと電池室にサイズが合わないので、電池アダプターを装着して使用するか、スペーサーとしてアルミホイルを詰めるなどします。

電池アダプターは関東カメラから出ており、2個セットを新品で買うと3,000円弱しますが、私は誕生日プレゼントで人からもらいました。

※上記はアフィリエイトリンクです。

ちなみにこのアダプター、実はもう1セット持っているのですが、それはとある催事でジャンク箱に転がっていたHI-MATIC E(1,000円)の電池箱に入っていたものを採取したものです(笑)
そのHI-MATIC Eは動作しなかったのですが、定価3,000円のアダプターを中古とはいえ1,000円で入手できたと考えると、ちょっと得した気分でした。

使用上の注意②-手ブレ警告

シャッターを半押ししたときにボディ上面のバッテリーチェックランプが赤く点灯したら、それは露出不足、つまり手ブレが起きかねませんよ、という警告です。フラッシュを使用するか、三脚などに据えるか、気合いで乗り切るかなどしましょう。

ちなみに、使い方やここまで述べた注意点に関しては、YouTubeにあるこの動画がとにかく参考になります。私もこのカメラを使う前に何度も見ました。

www.youtube.com

HI-MATIC Fを使った感想

※フィルムはすべてFUJICOLOR 100です。

持ち運びやすさ◎

明暗さがそれなりにある状況でしたが、露出はバッチリ。すごく好きな一枚です。

レンズ一体型のコンパクトカメラとあって、とても軽いです。
レンズ交換式の一眼レフカメラなどと比較すると本当に軽い。

サブカメラとしてポケットに入るサイズ感もいいですね。
見た目もかわいいので、ハンドストラップをつけて、どんどん持ち出して気軽にパシャパシャ撮りたくなるカメラです。
実際に持ち出してこそのカメラなので、持ち運びやすさは私にとって重要な長所。

実用性も○

葉っぱもしゃっきり写ってます。

これより先に使っていたKONICA C35 EFと比較すると、レンジファインダーなので距離合わせが正確にできるのがいいです。
ファインダーのきれいな個体なら黄色の二重像も見えやすいです。

mushikago.hateblo.jp

 

ちなみに二重像がズレた時は、自分で調整ができます。自己責任ですが……そのほかお役立ちリンクが載っているブログの記事をリンクしておきますね。

ridesbike.blog97.fc2.com

さて、使い心地の話に戻ります。

このカメラ、惜しむらくは自動露出がシャッター優先なところですかね。開放F2.8で使ってみたいんだけども……という。

まあコンパクトカメラなので、手ブレしないことを優先に考えるとシャッター優先の方が妥当感はあります。
用途ゆえの性能ですね。

夏の日差しが伝わってくる一枚です。

38mmという画角、私にはかなり使いやすいです。28mmとかだと広すぎるように感じるので、これくらいの画角だと落ち着くんですよね。

少し引いてお店なんかを撮るのには十分な画角ですし。

寄るとなぜか白飛びします

ちなみに基本的には問題なく動作するのですが、寄って撮ろうとするとなぜか白飛びします。なんでだろうか……

終わりに~かわいいだけじゃない、使いやすいコンパクトフィルムカメラ

良いカメラですよ。軽くてかわいくて。ただ、私の趣味的にレンズ交換カメラの方が持ち出す頻度が高くなりがちなのでまだフィルムを1本しか通せていません。

購入して以来モルト交換を放置してるHI-MATIC Eともども、もっと使ってあげたいんですけどね……M42マウントのレンズをホイホイ買うのを止めなきゃ……

さて、次回の更新では久しぶりにデジタルカメラを紹介します。

取りあげるのは、NikonZ6IIIと、キットレンズのNIKKOR Z 24-120mm f/4 S。

私にとって初めてのデジタルフルフレームカメラ。発売直後に購入し、約一年使用してきた感想や実写について紹介予定です。

それでは、次回の更新で!

 

以下、アフィリエイトコーナーです。

▽再掲ですが、電池アダプターです。

 

▽電池のおすすめはLR44です。