こおろぎ観察日記

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はじめて自分で買ったカメラ、OLYMPUS E-M10 Mark III について:カメラよろず話① 

ずいぶん久々の更新ですね。数年単位で放置していたこのブログを動かしたのは、ここ数年で芽生えたカメラ趣味について記録しておきたくなったからです。

公開するにあたっては、カメラ関係の投稿もよく見るnoteにしようかなーと思っていた時期もあったのですが、塩漬けにしたブログを放置してまで新たに立ち上げるのも面倒になり、こうして筆を執りました。

初回となる今回は私が人生で初めて自分のお金で買ったカメラ、E-M10 Mark IIIについて、撮った写真を交えながら思い出話をしようと思います。

先に言っておきますが、カメラやレンズの詳しいスペックの話はほとんど出ません。フィーリングに基づいた感想と、思い出の記録です。

E-M10 Mark IIIを買うまで

タイトルの通り、私がはじめて自分で買ったカメラは、オリンパスE-M10 Mark IIIです。

 

www.olympus.co.jp

社会人1年目、夏に出たボーナス(1年目なので満額ではありませんでした)を投じた記憶があります。

ちなみに買った場所は、当時住んでいた場所や会社の近くではなく、なぜか横浜のヨドバシカメラでした。確かアイマスのMRがあって、そのついでに買ったのだったと思います。

何かのついでのようなノリで買うには高い買い物なので不思議と言えば不思議なのですが、もともと「カメラ欲しい熱」が高まっていた時期ではあり、また、先述のボーナスが入った後、というのもありました。

今に至るまで衝動的に機材を購入する癖は治っていないことを考えると、この「思い立ったが吉日」で動くのが生来の性格なのかもしれませんね。

まあ、そんなことはどうでもいいですね。

大事なのはなぜこのカメラを選んだか、でしょう。当時の私がカメラ選びにあたって考えていた条件は、以下の通りでした。

  • レンズ交換式
  • レンズ込みで10万円程度
  • 見た目が好みの範疇
  • 持ち運びが便利

当時の自分の記録として、またこれからカメラを使う人への参考として、その理由を少し詳しく残しておこうと思います。

最初にあるのが「レンズ交換式」なのは、新しくカメラを買うならコンデジから卒業したい」という思いがあったからです。

もともと鉄道趣味、とりわけ乗り鉄のケがあった私は以前からよく旅行に出かけていましたが、その際には実家のコンデジを借りていました。それにもいくつか種類があり、中には懐かしいSANYOブランドのものや(機種名は分かりません)、最後はPanasonicDMC-LS80を使っていました(撮影した画像に登録されているEXIF情報が教えてくれた)。

panasonic.jp

DMC-LS80で撮影した写真。2015年9月18日、奈良線のどこかの駅。CCDセンサー機らしいのだが、筆者には描写についてCMOSセンサー機との違いや良さがイマイチわからない。

そうして旅行すると、やはり旅先の景色を綺麗に残したくなりました。その欲望は、大学から登山を始めたことで、より強いものとなります。

しかし、当時大学生の自分にはそんな良いカメラをポンと買えるような金はなく、またバイトで稼いだ金も、可処分所得は概ね旅行とオタク趣味へと消えていきました(笑)

そんな私も、社会人になってようやく経済的に余裕ができ、当時から仲の良かったカメラ趣味の友人にも影響されて、ちょっといいカメラを探すことになります。

DMC-LS80で2017年7月17日に撮影した栂池自然園。まあこれでも綺麗に撮れてはいる。

そこで、いままで使っていたコンデジとは明確に違う、レンズ交換式のカメラが欲しくなったのです。しかし悲しいかな、私の勤めている会社はそこまで給料が高いわけではありませんでした(笑)

また、当時の私には、カメラへ大金を突っ込む意思はありませんでした。
カメラはあくまで旅行や登山趣味に持っていく道具と同じような扱いで、それ自体が趣味の対象ではなかったからです。予算設定が「10万円」という抑えめなものなのはそれゆえです。

見た目については、まあやはりそれなりのお金を投じるなら多少拘りたかった、というのがあります。条件の中では優先度がやや低めですね。

ただ「ファインダーがあるカメラが欲しい!」というのは強いこだわりとしてあったように思います。E-M10と同じオリンパスのカメラでより安いPENを選ばなかった理由はそこですね。

一方、持ち運びについては、旅行や登山においては小型軽量に越したことがないのでかなり重要でした。重量やサイズについて、かなりじっくり比較した記憶があります。

そんなわけで、ヨドバシカメラの店員さんへ以上の条件を挙げて聞いてみたところ、勧められたのが、富士フイルムオリンパスの2社でした。

ちなみに、当時の私にはセンサーサイズに対する理解もほとんどなく、また予算的にもサイズ的にもフルサイズのカメラは眼中にありませんでした(笑)紆余曲折ありZ6Ⅲを買った今でも、フルサイズ機にこだわりはありません(笑)

最終的には、素直に写る、という評価と小型軽量という点、そしてクラシカルにも感じたそのデザインに魅力を感じ、E-M10 Mark IIIを選んだ記憶があります。
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZとM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの2本もついた、ダブルズームキットです。

こうして手に入れたE-M10 mark.IIIは、どうだったでしょうか。

はじめて自分で買ったカメラ、E-M10 Mark IIIの感想

2018/10/12 買って日の経たないうちにE-M10 MarkIIIで撮影。御茶ノ水駅は現在も工事中ですが、ホームの12両対応が完了したため、この写真とは違う景色になっています。

結論から書くと、本当にいいカメラでした。

何しろ、軽い。そして、小さい。

14-42mmとの組み合わせにおいては、持ち運びに一切の躊躇が起きませんでした。買ってしばらくしてから、さっそく旅行へ持っていっていきましたがまったく邪魔になりませんでした。

2018/10/15 廃止直前の関電トロリーバスです。F6.3 1/200 ISO200

2018/10/15 撮って出しですが、良い青です。 F7.1 1/250 ISO200

このカメラを使っている間はついぞカメラバッグを買うことがなく、旅行鞄や会社のリュック、登山用のザックに放り込んで気軽に持ち運んでいました。さすがに、山に持っていくときは防水が気になったので袋に入れてはいましたが。

2019年の中欧旅行にも連れて行きました。海外旅行ではこのコンパクトさがとてもありがたかったです。レンズは相変わらず14-42mm F3.5-5.6 EZなので昼間の写真だと正直スマホで撮るのとそこまで変わるわけでもないんですが、夜景の撮影なんかではやはりカメラを持っていって良かったなと思いました。

2019/5/1 プラハ城の中の教会にて。さすがに暗所だとノイズも乗っかりますね。 F4.0 1/200 ISO3200

2019/5/2 チェスキークルムロフにて。 F8.0 1/320 ISO200

2019/5/4 ブダペストにて。F5.0 1" ISO100 三脚使用

上記の写真は三脚使用ですが、下の写真はお寺の中なので当然手持ち撮影です。バッチリ撮れています。

2021/5/22 瑠璃光院で撮影。手ブレ補正にも助けられて撮れた写真です。1/20 F8.0 ISO500 -0.7EV

エントリークラスとはいえ、はじめて手にしたデジタル一眼カメラです。撮影者が設定できる範囲が大幅に増え、できることが広がったことで初めて体感することがたくさんありました。

最初はAutoしか使用していなかった撮影モードも、次第に絞り優先やシャッタースピード優先、そして、特徴の一つでもあったライブコンポジット撮影なんかも使うようになりました。

2018/10/20 朝霧高原のふもとっぱらキャンプ場で撮影した星です。 2" F3.5 ISO800

そして、カメラや撮影に関する基礎知識の多くは、このカメラを使うようになってから興味を持って友人に聞いたり調べたりすることで知りました。E-M10 Mark IIIは私にカメラや撮影に関する知識を習得するモチベを与えてくれた、エントリークラスとして本当にいいカメラです。

また、カメラを買った2018年から翌2019年にかけては国内外問わず旅行していた時期でもあったので、その記録を残す意味では本当にいい時期に買ったなと思います。いま思えば、コロナ禍前の海外に行くハードルが低い時期に買っておいて本当によかった……

2021年 ズームレンズの活躍の場が広がる

ここまでは14-42mmを使用しての写真でしたが、ここにきてズームレンズの作例も取り上げたいと思います。

2021/11/7 東京競馬場 アルゼンチン共和国杯 F4.6 1/640 ISO640

2021年にアプリがリリースされた、ウマ娘。このウマ娘にハマったのをきっかけにして、私はリアルの競馬にハマりました。

というわけで、新たな被写体に競走馬が加わります。ここではキットレンズのM.ZUIKO  DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rが活躍しました。

2021/12/4 中山競馬場 F14.0 1/640 ISO1250

軽くてコンパクトなこの望遠ズームは、競馬場で迫力あるレースシーンを切り取ったり、パドックで競走馬にクローズアップした写真を撮るのには大いに活躍してくれました。

しかし、JRAの競馬場はコースも大きく、競走馬との距離がそれなりにあります。そうなると、正直換算300mmでは足りないと思うシチュエーションが出てくるのです。

ここにきて、はじめてキットレンズを卒業し、新しいレンズを買う必要性を感じ始めました。

2022年 新たな被写体、新たなレンズ

そして、2022年にもなると更に新たな被写体が加わります。

2022/2/5 40-150mm F4.0-5.6 Rの望遠端で撮影。F10 1.6" ISO100 -0.3EV

そう、美少女フィギュアです。ここでも40-150mmを活用していたのですが、このレンズは最短撮影距離が0.9mです。つまり、寄れません。そもそも近接撮影を前提として作られているレンズではないですしね……

ここでもまた、新たなレンズを購入したいという欲求が湧いてきます。ちょうどOLYMPUSには、価格もサイズも手ごろでフィギュア撮影に適したマクロレンズがありました。

そう、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroです。2022年春に購入して以来、長らく大変世話になっているレンズです。詳しくはレンズの個別記事を作る予定なのでそちらで述べますが、とにかくいい買い物でした。

以下に作例を少しだけ。

2022/6/25  F9 1/13 ISO640

2022/9/18 F3.5 1/13 ISO100

当時はいまよりライティングが下手なのであまり見れた写真じゃないですね……マクロレンズでは定番の花も撮っていたので以下に。

2022/6/19 F4.5 1/160 ISO200

一線を退くとき

さて、ここまで書いてきたように、旅行や登山での撮影に加え、競馬やフィギュアなど様々なシーンで相棒として活躍していたE-M10 Mark IIIですが、ついに後継機の検討がなされるときがきます。

切っ掛けの一つは、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZの故障です。かなり雑に扱ってきた天罰が当たったのか、ある日突然動作しなくなり、使えなくなりました。もともとエントリークラスのレンズなので修理代を出すのも微妙。買い替えるとなると、まとまったお金が必要になるし……ということで、しばらくは友人からLUMIX G VARIO 12-32/F3.5-5.6を借りてしのぐことに。

とはいえ、このままではいけないということで、後継レンズの検討に着手します。そうこうしているうちに、ボディの後継候補となるOM-5も発表されました。

「じゃあもうOM-5の12-45mm F4 proキットを買って、レンズごと更新しちゃおう」となったわけです。

まあ、そもそもボディの買い替えを決断したのは、E-M10 Mark IIIにいくつかの不満を感じていたためでもありました。

一つは、電子シャッターを選択するには「静音撮影」という専用のモードを選択しなくてはいけないこと。フィギュア撮影においては平気で1秒以上のシャッターも切るので、手ブレを抑えるためにメカニカルシャッターではなく電子シャッターを積極的に使用したいところなのですが、E-M10 Mark IIIではこの静音撮影を選ばないと電子シャッターを選択できません。

それなのに、撮影中にフィギュアの配置を変えるなどして一度カメラがスリープしてしまった場合、スリーブから復帰するとこのモードが解除されているのです。これはストレスフルでした。

OM-5では静音撮影が連写設定などと同様にレリーズの設定から選べるようになったほか、カスタムモードを登録することもできるようになりました。おかげでスムーズにフィギュア撮影を開始することができるようになり、かなり使い勝手が向上しています。

まあそんなこんなでE-M10 Mark IIIの買い替えを決断して以降、一応はフルサイズに移行するかといったことまで含めて本格的に検討が開始され(そのときのことは今後更新する記事で詳しく書けたらなと思っています)、それでも最終的には2022年末にOM-5を購入。ついにE-M10 MarkIIIはお役御免になりました。

E-M10 MarkIIIとOM-5比較。

引退後ですが、名誉ある初のデジタル一眼ということで売りに出されることもなく、たまにフィギュア撮影でサブ機に持ち出されたりしながら、防湿庫でお留守番をする日々を送っています。

久々に持ち出しました

OM-5を買って以降は、なかなか使う機会も減ってしまったE-M10 Mark III。今回の記事を書くにあたり、久々に持ち出しました。

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8と組み合わせた、機動力重視の構成です。WBオート、仕上がりNaturalのjpeg撮って出しです。

F1.8 1/1000 ISO200

F1.8 1/100 ISO320

普段あまりやらない中望遠スナップでしたが、機動力が高いこの組み合わせ、想像以上にサクサク撮れるので楽しかったです。小さいので街中でも変に目立ちませんしね。

ちょっと性能試験めいたことも。

F3.2 1" ISO200

F4.0 1.6" ISO200

最大4段分の手ブレ補正を備えるということで、手持ち撮影の限界に挑戦しました。1秒だと止まってますが、1.6秒だとさすがにブレますね。それでも、換算90mmのレンズで1秒露光できるのは本当に凄いことです。

なんかこうして見返してたら普通に撮った写真しかないので、そのうちアートフィルターとかもっとカメラの機能を使い倒した写真も撮ってみたいなと思いました。

アートフィルター「トイフォトⅠ」適用写真と通常撮影の写真

ありがとうを言いたい

軍艦部のOLYMPUSも二度と新しく世に出ないのかと思うと悲しいですね

E-M10 Mark IIIは、まあそんなに売れたカメラではないと思います。世の中的にはマイクロフォーサーズというフォーマットは依然としてマイノリティーですし、このカメラが世に送り出されてから数年後には、OLYMPUSがカメラ事業を切り離してしまいました。

それでも、レンズ交換式カメラの中では随一の小型軽量で、見た目もよく、SSWFを装備するなどアウトドアでの使い勝手を考えてくれているE-M10 MarkIIIは、自分にとって本当にいいカメラです。

そして何より、このカメラと本当にたくさんの場所へ行き、たくさんの写真を撮ったことによる思い入れもあります。なので、この先も時々使いながら、できるだけ大事に家で保管して行ければなあ……と考えています。

 

取り留めもない話になりましたが、今回の記事はここまで!

そんでもって、このシリーズ「カメラよろず話」は多分続きがあります。次回は人生で初めて買った交換レンズ、M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroについての予定です。お楽しみに~