「鬼物語」レビュー
『鬼物語』レビュー
鬼物語 (講談社BOX) (2011/09/29) 西尾 維新 商品詳細を見る |
ようのやっとで読み終わった『鬼物語』。レビュー書きます。
※強烈なネタバレあるので注意。
◇あらすじ
ある日、幽霊少女八九寺真宵と、自転車を押しながら町を歩いていた阿良々木暦。
いつも通りの軽妙にして軽薄なやり取りを何ページか繰り返していた二人は、突如
として"それ"を目撃した。
――「くらやみ」
その物体かどうかすら分からないなにか――光を吸い込んでいるのか、まさに空間
にぽっかりと開いたくらやみ――がこちらに近づく気配を見せた途端、言いようもない
癖に途方もない危機感に襲われた元吸血鬼と元幽霊は、とっさにママチャリ二人乗り
で全力逃走を試みた。
しかし、赤信号で二人は追いつかれ、"くらやみ"はママチャリを呑み込んでしまう。
そして、その"くらやみ"があわや二人をも呑み込まんとする所で、突如として現れた
斧乃木余接に「例外のほうが多い規則 離脱版」で助けられ、九死に一生を得る。
例の学習塾跡の廃墟にたどり着いた暦達。(厳密には全員人間じゃないのだが)は、
「例外のほうが多い規則 離脱版」の急激な加速で意識を失った八九寺を寝かせて
"くらやみ"についての意見を交換するが、どうにも正体がつかめないのだった。
そうこうしているうちに忍が目を覚まし、暦は彼女に"くらやみ"の正体を聞くことに。
すると、彼女は以前にその"くらやみ"を見た時の話をし始めた。
400年前に、彼女が一人目の眷属を作った地――日本での昔語りを。
◇感想
安心と安定の西尾維新クオリティ。
今回もきっちりしっかりと読みごたえのある作品でした。
作りこみの面からするともうライトノベルって言うべきではないような気もしてくる。
ちなみに、今回はタイトルが鬼物語、ということでいかにも忍中心のお話のように思え
てしまうのですが、忍の重要なシーンは四百年前の昔語りくらいで、ストーリーの根幹
はあくまで八九寺です。
しかしこの八九寺真宵、やはり『化物語』には欠かせませんな。語り部が阿良々木暦
ともなればまた更に。
自分は別にペドとかロリコンではありませんが、『化物語』で一番好きなキャラが撫子
で、次が八九寺です。
だってコイツ
友達にいたら超楽しそうじゃないですか。
※あ、ちなみに撫子が一位なのは不動です。
腹黒い撫子に逆レイプされる同人しとかないかなー
まあともかく、あの八九寺と阿良々木の軽妙で滑稽なやり取りだけで満たされた気分
になっちゃうのは自分だけでしょうかね。
……その八九寺がまさかこの巻でいなくなるとは。
いや、もうホント泣けました。
八九寺が居ない『化物語』、最終巻の『恋物語』まで読み続ける自信がなくなってくる
程度には。……まあ、最終巻はひたぎさんが語り部らしいのでどちらにしても八九寺
の出番はなさそうなんですけども。
アレ脱線してる。
どうも……強烈に好きなキャラクターが多い作品のレビューは頭おかしくなっていけ
ませんね。
この作品の見所をざっくりと。
①精緻に張られた伏線
さすが西尾維新、ミステリー作家だけありますな。
こればっかりは読んでくれとしかいいようがありませんが……(レビューになってねえ
ま、読めば分かります。てか一度でも西尾維新作品読んだ人ならコレは分かるはず。
②八九寺とのやり取り
この巻で最後ですからね。
堪能しましょう。
心ゆくまで堪能し、噛み締め、味わい、しゃぶりつくしましょう。
もう一度言います。
この巻で最後ですからね。
③忍の過去
なんかTVアニメ再放送での『鬼物語』の宣伝だとここがやたらと取り上げられていまし
たが、自分に言わせればそれはメインじゃないですな。
まあ話の根幹に関わる部分ではあるのですが、感情的な重要度は低い気も。
総評
90点
じゃあな八九寺ッ!
ああちくしょう後ろで父親が早く寝ろ早く寝ろ言うせいで雑なレビューになっちゃいました。
くっそ、いつかもっと良いレビューを書き直したい……
この『鬼物語』も人から借りているので返さなきゃいけないんですよね。
レビューをもっと早くから時間をかけてきちんと仕上げればよかったな~と思いました。
それではまた次回の更新でっ
【コメ返し】
なしですな(´・ω・`)
【今日のもっと評価されるべき動画】
あれ、日常ってこんなアニメだったっけ……
なんとも言えないかっこよさ(?)に脱帽
2011年11月03日 22:03 投稿のユーザー動画 … アニメ カテゴリ前日総合順位:319位 ( 過去最高:319位 )
【 日常 × LEVEL5 -judgelight-】
日常とは、奇跡の連続なのかもしれない
他の動画→mylist/5449178