カメラやレンズについて語りたいことを語るカメラよろず話。
約1か月ぶりの第19回となる今回取りあげるのは、ニコンが2024年に発売したミラーレスカメラ、Nikon Z6IIIと、同じくニコンが2022年に発売したレンズ、Nikkor Z 24-120mm f/4 Sです。

なんか前回から一気に半世紀も後のカメラなので落差が凄いですが、このブログは私が機材を購入した順に紹介していく形式をとっているので、まあそう言うものだと思ってください。
なお、過去のカメラよろず話については、以下のカテゴリーから参照ください。
- Nikon Z6 III & Nikkor Z 24-120mm f/4 Sの仕様
- Z6III & Nikkor Z 24-120mm f/4 Sを買うまで
- 外観と機能、使用上の注意点
- Z6IIIを使った感想
- Nikkor Z 24-120mm f/4 Sを使った感想
- 終わりに~今から買うならさらにおすすめな、ミドルクラスの決定版~
Nikon Z6 III & Nikkor Z 24-120mm f/4 Sの仕様

Z6IIIの仕様
まずはZ6IIIの仕様から。とはいっても、今まで載せてきたフィルムカメラたちと違ってバリバリの現行製品なので、ちゃんとNikonの公式Webサイトに諸元が載っています。そこから一部抜粋です。
フォーマット:フルサイズ/FXフォーマット
有効画素数:2450万画素
シャッタースピード:1/8000~30秒(ステップ幅:1/3、1/2、1ステップに変更可能、撮影モードMでは900秒まで延長可能)、Bulb、Time
※ 電子シャッター使用時は高速側シャッタースピードを1/16000秒まで設定可能
フォーカス:ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、AF補助光付
EVF:電子ビューファインダー、1.27cm/0.5型UXGA OLED、約576万ドット
発売年:2024(令和5)年
どうでもいいことですが、かつてニコンのミラーレスカメラの機種表記は"Z 6"のように半角スペースを挿入するものでした。しかしこれがダサいと気付いたのか、ついにこのZ6IIIが発売されたのに合わせて半角スペースが挿入されないようになりましたね。
Nikkor Z 24-120mm f/4 Sの仕様
こちらもNikonの公式Webサイトに載っているところから要点を一部抜粋します。
焦点距離:24mm~120mm
最大口径比/最小口径比:F4/F22
レンズ構成:13群16枚
対角画角:20°20'(広角端)、84°(望遠端)
最短撮影距離:0.35m
マウント規格:Nikon Zマウント(FX)
絞り羽根:9枚
フィルター径:77mm
質量:約630g
改めて見返すと、最短撮影距離が全域にわたって35cmなのエグいっすね。便利すぎる。630gという重量も、フルサイズで望遠端120mmのズームレンズの割には軽いです。
Z6III & Nikkor Z 24-120mm f/4 Sを買うまで
Z6IIIを買うまでの私が所有していたデジタル一眼は、E-M10 Mark IIIやOM-5です。小型軽量なマイクロフォーサーズの恩恵を存分に浴びつつ旅行に競馬にフィギュア撮影にと使い倒していたのですが、オールドレンズで遊ぶようになって、一つ問題が生じてきます。
そう、マイクロフォーサーズ機では35mm判のフィルムカメラ用レンズが本来の画角で使えないのです。
とはいえフルサイズのデジタル一眼を買うのは高いしデカいしなあ……で敬遠していたのですが、所有するオールドレンズが増えるにつれ、やはり本来の画角で使ってみたい、という欲が出るようになります。
それでフルサイズのボディを検討したのですが、
- オールドレンズと組み合わせて違和感がそこまでない見た目
- MFでピントを合わせる機会も多いので、ファインダーが見やすい
- ある程度動体も撮れる
という条件で色々と検討した末に最終候補に残ったのは
この2つでした。
Z6IIIはやや高めの価格がネックでありつつも、ボタン配置やEVFの見え方が気に入っていました。それに、ZUIKOになじみのある私にとって、ニッコールの少し固めながらも素直な写りが好ましく写っていました。ちなみに同じNikonでもZ5が候補に入らなかったのは動体を撮るのにはAF性能が厳しいという意見を聞いたため、Zfが候補に入らなかったのは持ちやすさやボタン配置ゆえです。
他方、α7IIIは、サードパーティーのレンズも数多く使えるEマウント機、手頃な価格で入手可能、そしてEVFが中央寄りに据え付けられている……というような理由で候補に入れていた記憶があります。
最終的にはEVFの見え方を重視し、また友人がZ6を使っていたのもあって、Z6IIIに決定しました。
外観と機能、使用上の注意点

外観とボタン配置

スタンダードな一眼カメラって感じですね。手にフィットする感じで持ちやすいのもいいです。
ボタン配置も、OM-5に慣れた自分がこだわっていた「MENUボタンや再生ボタンが背面右下の右手の指で押せる位置」という配置なので文句なしです。そこは人によって好みが分かれるところとは思いますが……
ボタン配置もカスタムが効くのでいいですね。ちなみに、私は"AF-ON"のボタンを拡大表示に割り当てています。オールドレンズを使用した撮影や、フィルムカメラなどMFで微妙なピント合わせを行うときに便利です。
記録媒体
メモリーカードのスロットは、CFexpress Type BとSDカードの2種類があります。
私はプロではないので常時ダブルスロットで使うわけではないのですが、たまに仕事で使う時や、友人の結婚式を撮る時(もちろんプロのカメラマンは別にいます)など重要度が高い撮影においてはダブルスロットで臨みます。ちょっと安心。
使用上の注意点➀ メカシャッターの使用制限
Z6IIIは、特定のZシリーズレンズとの組み合わせにおいてメカシャッターが使えません。Z6IIIも部分積層なのでローリングシャッター現象はある程度改善されているというところですが、動きものを撮るようなときに使いにくい心理が働いてしまう……
この記事を書いている今の私にはOM-1と100-400mm(35mm判換算200-800mm)があるので、動きものを撮る時には余計にZ6IIIの出番が来ないんですわな……
使用上の注意点② ボディ正面のFnボタン
Fnボタンを押してロックされた状態になったのに気付かず、絞りなどが変わらないことにパニくることがいまだにあります。たぶん無効にできるとは思うんですが、設定がイマイチ分からなくてそのままに……
普通に扱っていて意識せずとも触れるような部分にあるので、正直余計だなと思ってしまいます。
あと、これは注意というか私の愚痴なのですが(笑)、OM-SYSTEM系統のレンズとズームの方向が逆です。つらい。
Z6IIIを使った感想

綺麗なファインダーを見ながら、写りが素直なレンズで気持ちよく写真を撮る、という基本に忠実なカメラじゃないでしょうか。
その基本の上に、上位機種で培われた技術や部分積層型CMOSセンサーと言った新登場の技術が乗っかってきます。時には動きものを撮ってもいいし、暗いところでISOを無理やり上げても破綻しない。動画性能も結構高いです。
つまり、基本は一通りこなしたうえで、プラスアルファのことまでかなりできます。でも極めたかったらフラッグシップモデルを買ってね。
そんな印象を受けるカメラです……と偉そうに語っていますが、正直できること多すぎて、機能に関しては買ってから一年経過しても使いきれていません。
まあそんなわけで、あまり真に受けすぎず初心者の感想と思って読んでください。
※以下、カメラとレンズの組み合わせはすべてZ6IIIとNikkor Z 24-120mm f/4 Sです。
EVFが綺麗
EVFのデキの良さ、これは先述したようにZ6IIIを買った決め手のひとつでもあります。実機で見ると、本当に綺麗です。まあよく見えます。
なんならファインダーが綺麗すぎて、撮影後にデータを見た時に「あれ、こんなもんだったっけ?」となるまであります(笑)
あと、今や当たり前ですが、EVFの表示も色々カスタマイズできて便利ですね。
私は水平表示と3分割の線がないとしんどい質なので、その設定を調べて即カスタマイズしました。
初めてのフルサイズにしてはデカすぎないのが◎
この要素は個人的にめちゃくちゃ大きいです。いや、小さいのがいいって話なのですが。マイクロフォーサーズを使ってきた私にとって、大きすぎないのは重要な要素でした。
そこを重視するならもちろんα7C IIとかも候補になってくるわけですが、ファインダーの位置が個人的に合わなかったので対象から外れたんですよね。見た目的にも使い勝手的にも……
以前のHI-MATIC Fの記事でも書きましたが、やはり実際に持ち出してこそのカメラなので、持ち運びやすさは私にとって重要な長所。
……あと、最近ブロニカS2を買ったのでZ6IIIが軽く思えるようになりました(笑)
不満 レンズ名記録機能を使えるようにして!!
これはハッキリと不満です。
オールドレンズで遊ぶ人間からするとかなり重要なので……レンズを何本か使ってから帰ってExif見て「このときはどのレンズだったっけ……」ってなるの本当にダルいので……
オリンパスだとミドルクラス機のOM-5でもできたんだから頼みますよニコンさん、と思っていたら2025年4月にはZfのファームウェアアップデートでレンズ名登録に対応したので、Z6IIIもまあそのうち来るだろうと思っています。
……来るよね?
ピクチャーコントロールと動画関係はよく分からん。


ふだんはだいたいSD(スタンダード)にしています。オールドレンズの描写を見たいときはNL(ニュートラル)、人を撮る時はPT(ポートレート)か、RP(リッチトーンポートレート)にしています。
ほかはあまり使いませんが、今回のブログ記事を書くにあたり、LS(風景)を初めて使ってみました。

……色味以外、よくわからん(笑)
あと、私がスチル撮影メインなので動画性能に関してはなんとも分かりません。
もったいないような気がするので折を見てきちんと使ってはみたいんですが、NDフィルターとか用意しないといけないってなると面倒なんですよね……
Nikkor Z 24-120mm f/4 Sを使った感想
24-120mmという焦点距離の万能感。

様々な所で言われていますが、本当にこのレンズの万能感はハンパないです。
広角端は標準ズームとして一般的な24mmスタートでありながら、望遠端は長めの120mmという焦点距離までカバー、そして全域で結構寄れて、開放からバッチリ使えます。さすがはS Line……(どうでもいいけどSラインって言うとドイツ競馬の牝系が浮かぶのは私だけですかね)
フィギュア撮影にもバリバリ使えます。

バキバキに絞ってもちゃんと写ります。絞りすぎない方がいいと分かっているのですが、フィギュア撮影だとつい絞りたくなります。

しかしまあ、これだけ色々できてしまうレンズが手元にあるというのは、ある意味困ったものです。私の場合だと超望遠の領域はOMで撮るので、この万能すぎる24-120があれば正直Zマウントはだいたい事足りてしまうというか……
強いて言えば、ポートレートで後ろをぼかしたいときの明るい単焦点としてNIKKOR Z 50mm f/1.8 SかNIKKOR Z 50mm f/1.4のどちらかを写り方によって選べば、Zマウントに関しては完結できそうです。
まあ、あとはZ 85mm f/1.4が早く出ないかなとは思っていますが。
開放から使える性能の良さ。
先ほども触れましたが、開放からバンバン使えます。デジタル補正もあるのでね。歪曲補正何するものぞ、という感じです。
終わりに~今から買うならさらにおすすめな、ミドルクラスの決定版~

Z6III、間違いなく良いカメラです。ファインダーは綺麗で写真を撮るのが楽しく、ボタン配置が上位機に寄せてあるのでサブカメラとしても超有能。それに加えて動画もかなりこなせるので万能メイン機としてのポテンシャルもあります。
レンズのZ 24-120mm f/4 Sもかなり完成度の高い製品です。特に披露宴みたいな「自由に動き回れない場所でそこそこの焦点距離が求められるシチュエーション」だとありがたさがハンパないです。大三元に負ける明るさはISOでカバーし、S Lineのクオリティで5倍ズームを使える便利さを享受しましょう。
私のように「これからNikon始めます」って方なら間違いなくお勧めできます。
ただし、ボディがちょっと高いのがネックで……とか言ってたら、ちょうどこの記事を書いている時期に値下げしました。凄いタイミング。
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まあ発売時期(2024年7月)はドル円がかなり円安だったというのと、発売3か月というニコンとしてはあり得ない速さでのキャッシュバックキャンペーンをやった(発売時期に購入したユーザーはみんな泣いたと思います)ことから、近いうちに値下げされるだろうなという予測は立っていましたね。
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更に今となってはコスパが高いZ5IIも登場したところですが、ファインダーの綺麗さとか動画機とのハイブリッド運用とか考えるとZ6IIIがやはり優れているかな、という所です……これでZ5IIのファインダーがZ6IIIと同じだったらさすがに憤死してました(笑)
さて、次回の更新で取りあげるのは、今回と同じくNikonのAI AF Micro-Nikkor 105mm F2.8 D。
……いや、言いたいことは分かります。なんでNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sじゃないのかっていうことですよね。カネがないからです。
あと、こっちだったらFマウントだからF-801でも使えるし! 実際にF-801との組み合わせで使った作例も上げますよ!!
それでは、次回の更新で!
以下、アフィリエイトコーナーというか私が使ってるもの紹介です。
▽レンズキット。まあそれなりのお値段ですが、これでも値下がりしたんです。
▽メモリーカードのおすすめはProGradeです。YouTubeで動画を公開している柴田さんの影響を多分に受けていますが……(笑) 高画質の動画をバシバシ録るんでなければゴールドで十分かと思います。
▽24-120はフィルター径77mmという大きさなのでフィルターもそれなりに値が張ります。仕方ないね……私は微妙にケチってロータスIIにしました。
▽こっちはもっと高いやつです。


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