こおろぎ観察日記

撮ったり書いたり旅したり、趣味についてのブログです。最近はカメラについて。

かんたんなようでむずかしく、むずかしいようでかんたんで。M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8について:カメラよろず話④

「カメラよろず話」も第4回。今回は3本目に買った交換レンズ、M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8について取り上げたいと思います。

明るくてコンパクトで軽い、「ザ・マイクロフォーサーズ」な中望遠単焦点です。初心者にも優しい、いわゆる撒き餌レンズ的な安さもあるのですが、換算90mmという焦点距離はちょっと難しくもあって……? というところをお話しできればと思います。

過去のカメラよろず話については、以下のカテゴリーから参照いただければと思います。

mushikago.hateblo.jp

前回同様、細かな仕様や性能の話は置いといて、使い勝手や、このレンズを使って撮ったシーンの思い出についての話が中心ですのでよろしくお願いします。

 

 

 jp.omsystem.com

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を買った理由

ズバリ、人物撮影、とりわけコスプレ撮影に挑戦しようかなと思ったからです。あと中望遠好きですし……

このレンズを購入した2022年の12月頃はボディがE-M10くらいしか手元になく、買い替える候補も同じマイクロフォーサーズのOM-5で検討していた時期です。というわけで、レンズの購入に当たっても、マイクロフォーサーズのレンズを探していました。

そこで目に入ったのが、このレンズだったというわけです。お手頃価格ですしね。元が安すぎるせいか中古でもそんなに値崩れておらず、それなら新品でいいや、とヨドバシカメラで購入した覚えがあります。

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8を使った感想

ねんどろいどやE-M10 Mark IIIと比べてもこの小ささ。青テープ巻いたままなのはなんとなくです。

マイクロフォーサーズのレンズに対して毎回言っていることですが、とにかく軽いです。公式サイトを見たら質量116gとあったので、1kg超えもバンバンあるレンズ界隈では破格の軽さと言えます。

他の単焦点と比べても、

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroが128g
  • M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8が137g
  • このブログでも紹介したM.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macroが185g

ということで、このM.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8は特別に軽いです。もちろんサイズもコンパクトなので、持ち運びが一切苦になりません。

写りはどうなんだという話になりますが、開放でもピントが合った面はしっかり解像し、そうでないところはきちんとボケます。そりゃフルサイズに比べたらボケ量は少なくなりますが、そこは運用次第でしょう。

これはOM-5との組み合わせで過去に撮ったものです。F1.8 1/2000 ISO320

このレンズの発売は2011年、まだOM-Dシリーズがない時代です。そこから10年以上が経過した今でも、バリバリ現役をやれる性能だと思います。

ただ、実を言うと私は持て余し気味です。

買ったはいいものの、当時はコスプレ撮影にあまりモチベが湧かず、また、ボケをあまり重視しない私としては後にOM-5と合わせて手に入れた12-45mm F4が万能すぎるというのがあります。

換算90mmという焦点距離も個人的にはかなり好きなんですが、実際のところちょっと扱いが難しいのはありますね。

……とはいえ、まだまだできることはあるはず!

というわけで、この記事を書くにあたり久々に持ち出しました。

ちょっとだけ先の光景を切り取れる焦点距離。前ボケふんわり。F1.8 1/125 ISO200

とある料理店のテイクアウト窓口に鎮座する置物。 F1.8 1/640 ISO200

なぜか開いていた、駐車場の機器。この後ボケの感じは好きです。 F1.8 1/1000 ISO200

↓のE-M10 Mark IIIの記事でも、このレンズで撮った写真を出しています。良かったらそちらも合わせてどうぞ。

mushikago.hateblo.jp

OM-5ではなく、あえてE-M10に装着した機動力全振りモードが功を奏してか、中望遠スナップ機としてかなりいい組み合わせでした。
これで街を歩くのは楽しかったです。

ちなみに、今回の記事を書くにあたってレンズ構成図をはじめて調べましたが、8群9枚という現代レンズの割には少ない枚数でした。しかもその割にちゃんと写ります。

引用元:https://jp.omsystem.com/product/lens/single/premi/45_18/spec.html

しかし9枚か……そりゃ軽いわけですね。上位モデルの45mm F1.2 PRO(こっちは10群14枚)と比較してもだいぶシンプルです。

引用元:https://jp.omsystem.com/product/lens/single/pro/45_12pro/spec.html

OMは市場の小さいマイクロフォーサーズで中望遠単焦点を2本もリリースして大丈夫なのかと心配になるのですが(笑)、少なくとも45mm F1.8には圧倒的なお手頃感とそれなりにきちんと写るクオリティのバランスの良さ、という特徴があります。

一方で、45mm F1.2は高価になり重さ・サイズも増える一方で、PROシリーズとしての品質の高さ、防塵防滴性能なんかがあります。

こうしてきちんと差別化できているので、現在も2シリーズでの販売が続けられているのかな、と思うのでした。

終わりに~中望遠単焦点、その楽しさと難しさ~

手持ちでフィギュア撮影のサブレンズにした時期もありました。定着はしませんでしたが…… F4.0 1/60 ISO500(きわどいフィギュアなのでトリミング)

今回は、軽くてコンパクトなエントリークラスの中望遠単焦点レンズ、M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8について取り上げました。

換算90mmという絶妙な焦点距離ですが、上手く使えば軽量中望遠単焦点として優秀な性能を持っていると思います。でも、それを上手く扱うのが簡単なようで難しいのです……なまじ12-45mm F4 PROとかいう使い勝手のいいレンズを持ってしまったがために……

最近はコスプレイヤーさんをちょこっと撮ったりするようになったので、人物撮影に向いたレンズも活かすシチュエーションが出てくるかも……なんですが、全身入れるコスプレとなると50mmくらいが向いてるっぽくて換算90mmはちょっと長いんですよね。

ワンポイントでバストアップを写したいときに使うくらいかなー……難しい。

このレンズについて、これだ! って使いどころがある方は教えてください……

 

さて、次回の「カメラよろず話」で取り上げるのは、OM-5&M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

小型軽量と防塵防滴、そして使い勝手の良さを活かして色々なところに連れ回しまくっているこのコンビについて、良さをたっぷり語りたいと思います。

公開は11月下旬の予定です。

ちなみに今のところOLYMPUS、それもマイクロフォーサーズのレンズとカメラしか取り上げていませんが、そのうちフィルム時代のOLYMPUSとかフジとかニコンとかも出しますので、気長にお待ちください。

それではまた次回の更新で。